✔特に目立った活動してないけどガクチカ作れる?
✔実際の例文を見て、自分も作成したい
サークルで誇れる結果もないし、特別な存在だったわけでもない…
一番学生時代にコミットしてたから、ESに書いたり面接で話したりすることは、サークルしかない!
このように不安に思っている就活生でも、大丈夫。
なぜなら、『学生時代に力を入れて取り組んだこと』で必要なのは、
「自分の意思を持って」主体的に行動した経験を話すことだからです。
学生時代にやってきた規模や結果のすごさよりも、
サークルの雰囲気を良くしようとした話、弱かった自分を変えてみようとした話などで良いんです。
本記事ではサークル活動で得た経験を、
ESや面接で使えるように作り方や書き方、例文を交えて解説していきます。
✔サークル活動の話をガクチカで使うポイント
✔役職経験者のガクチカ作成法
✔役職を経験していない人のガクチカ作成法
この記事を書いている私の就活スタートは卒業3か月前でした。
しかし、ガクチカ作成に力を入れた結果、内定4社、そのうちの財閥系関係会社で働いています。
ガクチカnaviにおいて、短い期間で内定を取れたガクチカ作成方法をお伝えしています。
1.サークル活動のガクチカ例文(400字&200字)
まずは、サークル活動のガクチカ例文をご紹介します。
細かな書き方・作り方については、後ほどご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください!
ガクチカ例文①ダンスサークル(400字制限)
私はダンスチームの振り付けを担当しており、チームの士気向上に注力しました。はじめは最低限の練習しかしないメンバーへの対処ができてなかったため、本番の出来が悪く、審査員の評価は最低でした。私は、メンバー一人ひとりの士気をあげることがチーム力の向上につながり、素晴らしいダンスを魅せられると考え、以下の2点を実行しました。①参画意識を持ってもらうため、各々にソロパートを与える。②各々の実力より少し上級の振り付けを考える。このことによってメンバーの競争心に火をつけることができ自主練習が活発化するまでになりました。結果、発表に全員が前向きに取り組み、最低評価から1年後に優秀賞を受賞できました。この経験から、チームで結果を出すためには、まずはチームの士気向上が何よりも大切であることを学びました。
ガクチカ例文②スポーツサークル(400字制限)
私は初心者として入会した剣道サークルで、向上心を忘れず、強くなることへのこだわりを持ち続けることに注力しました。試合に負けても腐らず、敗因を分析、対策を調査・練習、次の試合に活かしてきました。敗戦、原因究明、対策、練習の繰り返しの結果として、今年の春の大会で、高校時代に地方大会で優勝した子のある実績の選手に勝利を収めました。目標に向かって継続的に努力を積み重ねることによって1つの成功を収めることができ、その達成感を得ることができました。3年間剣道を継続して、苦しい練習や過酷な暑さを乗り越えてきたことによって、粘り強さや根性といった精神的強さ、競争心、目標に向かって努力する能力などが、剣道をはじめる前よりも向上しました。また、練習では仲間と強くなるためのアドバイスをお互いに交換して、その助言に対して素直に受け入れ自分のものにしていくことで、コミュニケーション力も向上したと思います。
ガクチカ例文③研究会サークル(200字制限)
私は大学入学と同時に入会した映画研究会で、映画制作に注力しました。設立5年だったため、映画作りの知見も人脈もありません。そこで私は、映画撮影所見学に出かけたり、映画監督のセミナーに参加したりと、少しずつ知見を増やしました。結果、大学3年生までで3本の映画を作ることができ、そのうち1本は、サークルの中で優秀作品に選ばれました。わからないことがあった際も、主体的に行動することの大切さを学びました。
自分のガクチカができたら、
ブラッシュアップのために就活エージェントを利用しましょう!
※注意
ES添削や面接対策のために、就活エージェントを利用する場合、
全然使えない、やめたほうがいい就活エージェントのポイントを先に見ておきましょう!
詳しくは、【やめとけ】使えないエージェントがゴミ過ぎてやばいにまとめています!
2.サークル活動の話をガクチカに使うポイント
✔取り組んだ理由を通して自分の価値観や信念を伝える
✔具体的行動・苦難・工夫等を伝える
✔思考・行動から学んだこと、今活かせていることなどを伝える
①どんな行動をしたのか言語化する
サークル活動でどんなことに取り組んだのか、具体的に言葉に表してみましょう。
その際、どんなことでも良いので、結論を中心に出しましょう。
・3年生の時発表会の運営に加入した
・後輩の指導係を務めた
・遠征発表会で演目の総監督に挑戦した
など
規模の大小は関係ありません。
小さなことであれば、
・新入生歓迎会の際、誰よりも新入生に声をかけることに挑戦した
このようなことでも良いので、自分の取り組んだことを書き出してみましょう。
②その行動に取り組んだ理由(価値観や信念を伝える)
自分がその行動をした理由や、背景を考えて、伝えられるようにしましょう。
この理由が選考で重要な指標、『主体性』を見るところになります。
価値観や信念と表すと固いと思われるかもしれませんので、柔らかく表現すると、『その行動をしなくてもよいのになぜやったか』ということです。
①で出した、『取り組んだのかこと』一つ一つに『なぜ??』をぶつけてみましょう。
・誰にも見られない所で踊るのが悔しかった
・目立ちたがり屋の性格だった
・自分のイメージを演目という形にして感動を与えたかった
もし、自分一人で深堀していくのが大変であれば、就活サポートのプロに相談して、手伝ってもらっても良いでしょう。
私は就職エージェントを9社も使って相談していました。
効率良くガクチカを作成したい方は、良い就職エージェントを見つけることが大切です。
③具体的行動・苦難・工夫等を伝える
具体的な情景・ストーリーが面接官に伝わるようにしましょう。
・何人で取り組んだのか
・どのくらい時間がかかったのか
・苦労した点はないか
・苦労がなければ、なぜ苦労がなかったか
など
なかでも力を入れたシーンがあれば具体的に伝えましょう。
④思考・行動から学んだこと、今活かせていることなどを伝える
自分の行動から学んだこと・今活かせていることなどを伝えましょう。
結果を話す際は、数値で出ていることが望ましいですが、無くても問題ありません。
「学んだことを将来にどう活かすか」これをしっかり考えて話せるようにしましょう。
詳しいポイントと例文は【2.役職経験者のガクチカ作成方法】と【3.役職を経験していない人のガクチカ作成方法】に記載しています。
⑤ガクチカ作成のポイントまとめ
✔取り組んだ理由を通して自分の価値観や信念を伝える
✔具体的行動・苦難・工夫等を伝える
✔思考・行動から学んだこと、今活かせていることなどを伝える
ガクチカ構成例(484字)
今回ご紹介するのは、絶対内定2022から引用してきました、創作ダンス部で努力した方のESです。
内容は部活動ではありますが、サークルでも同じような形式で書けますので取り上げました。
「部」をサークルに変えたり、「ダンス」をその他のスポーツや芸術、企画等に変えればOKです!
私は大学時代、ダンス経験ゼロから日本一を目指す創作ダンス部に入部、同じ未経験者同期3人と意気投合した。そこで私は「ただの一員ではなく、部のキーパーソンとして日本一を目指そう」と言う目標を発起し、彼らと4人でチームを結成した。(自分の価値観や信念)
入部当初は先輩や経験用のメニューに参加できず、毎日悔しい思いをしたが、週50時間の練習に加え毎朝7時から自主練習をこなした。先輩方の表現力や技術から学び吸収したことを4人で共有しあっていたことや、人によっては感性や表現方法が異なるので、各自練習ノートに整理してまとめたことも上達につながったと思っている。(具体的行動・苦難・工夫等)結果として3年次には定期公演の一作品を4人で任されるまで成長することができ、部としても4年時には、全国3位の結果を手にすることができた。このようにたとえゼロからのスタートであっても、努力の継続が後に大きな成功に自信につながることを実感できたので、この経験はまたとないチャレンジングなものであったと考えている。(思考・行動から学んだこと)
選考通過率があがる!
ガクチカを作る+αポイントをご紹介します!
=『自分の行動から学んだこと・自分の体験・経験を通じた長所』
こちらを意識してガクチカを作ると、人事の評価が上がるので、作成時のポイントとして押さえておいて下さい。
【求める人物像】
責任感に溢れ、情熱をもって最後までやり遂げられる人材
(三菱重工業採用HPより)【自分のガクチカ】
・サークルの代表として、○○を成功させた。
・運営委員として、動員数○○人を達成した。
企業の求める人物像と、自分の長所・経験に基づいた力をリンクさせることで、「採用基準にハマ人!」と面接官に感じてもらうことができます。
・企業の採用HP
・就職エージェントから聞く
・OBOG訪問で聞く
3.役職経験者のガクチカ作成法・例文
サークル活動において、役職経験者はガクチカが作りやすいです。
なぜなら「取り組んだこと」「取り組んだ理由」「苦労・工夫」「結果」がわかりやすく、既に出ていることがほとんどだからです。
何かしらの役職をやっていた方は、こちらの章をしっかりとお読みください。
①数値的実績・結果が分かりやすい場合
役職の中でも「集客人数」「売上」「順位」等の数値が毎年変動し、比較がしやすく、客観的な情報が多い場合は、こちらの例文を参考にしてみてください。
私の所属するテニスサークルでは、経験者よりも未経験者が多く、経験者の満足度が低く、未経験者も経験者に遠慮をしてしまい仲もあまりよくなく、学内のサークル対抗戦でも最下位の状態が続いていました。私は企画長として、同期の仲間3名と後輩4名を巻き込み「絆」をテーマにサークル員全員が参加できる運動会を企画しました。テニスから離れ、全く関係のない種目で経験者も未経験者も学年も混合のチームを作り競い合うことをしました。(どんな行動をしたのか&自分の価値観や信念)
ムカデ競走や綱引きなど、チームワークが求められる種目を設けることで徐々にチームごと真剣に語り合い本気で運動会に参加をしてくれました。(具体的行動・苦難・工夫等)
その姿を見て私たちのサークルにかけていたものはコミュニケーションなのだということに気づくことができました。その日を境にサークル内に変化があり、練習時間に未経験者様の集中レッスンタイムができ、経験者と未経験者の交流が活発になりました。そして私がサークルに入って3年目に初めてたくない対抗戦で9チーム中3位入賞することができました。(思考・行動から学んだこと)
(=こんな求める人物像を掲げている企業にピッタリ)
✔目的意識を持ち、達成するための企画力・リーダーシップがある
例えば、三菱重工の求める人物像
「柔軟な発想で自ら考え行動し、新しい価値を生み出せる」
にピッタリのガクチカと言えますね。
②数値的実績・結果が分かりにくい場合
数値的要素がないガクチカを作る際は、具体的行動・苦難・工夫等を細かく伝えることが大切になってきます。
なぜなら結果が客観的なものではないからです。
行動を具体的に伝えることで、面接官の客観的評価をあげることができます。
私は、大学生協の下部組織である生協組織部での活動に最も力を入れました。(どんな行動をしたのか)
主に組合員と大学をつなぐ仕事に従事し、1つの仕事にみんなで協力すること、一人一人が責任を持って成し遂げることの大切さを学びました。特に、サークルの最大のイベントである夏のお祭りではこれらを強く感じました。(思考・行動から学んだこと)
私は長の補佐役として企画・運営を担当しましたが、当初は変更点が伝わっていない、自分たちの考えが反映されていないとの不満からサークル内には、メンバーのモチベーションの低下の問題が生じていました。この問題を解消するために長と50名のメンバーをつなぐパイプ役として「伝達事項は記録に残すようにメールで伝え進行状況を定期的に確認する、伝達と同時に意見を聞く窓口になる、パートリーダーを信じて仕事を任せる」の3点を心がけて行動することにしました。(具体的行動・苦難・工夫等)
これが功を奏し、準備遅れの最大の原因となっていた同じ作業のやり直しがなくなり、メンバーの資金の向上しました。結果として全員で喜び合える感動を味わえたお祭りにすることができました。
こちらの例文では、自分の価値観や信念が明確に書かれていませんが、組織のモチベーション低下に対する課題意識があってことがわかります。
おそらく面接で、『課題をなぜ解決しようと思ったのか』(=自分の価値観や信念)が質問として聴かれることになるでしょう。
数値的な結果が無くとも、プロセスや自分の行動から学んだことを論理だてて説明すれば、ESも面接でもガクチカをうまく伝えられます。
このガクチカの最終文、『結果として全員で喜び合える感動を味わえたお祭りにすることができました。』は数値的要素が一切ありません。
しかし、途中の過程で具体的行動・苦難・工夫等を細かく説明できているので、数値的要素が無くても魅力的なガクチカになっています。
4.役職を経験していない人のガクチカ作成法・例文
役職についていなかった人でもサークルでガクチカを作るためには、「サークルで自主的に行った何か」を話しましょう。
中身はなんでも構いません。規模も期間も問いません。
✔どうやったか(具体的行動・苦労・工夫)
✔何を学んだか(今後活かせること・会社の求める人物像)
これらを意識して「何かしらやったこと」に装飾していきましょう。
ESSという英会話サークルでの活動です。(どんな行動をしたのか)
これは海外からの留学生や英語で会話を楽しみたい日本の学生が定期的に集まる場です。韓国留学を経て自分には海外の国だけでなく、自国である日本それよく知らないのだということに衝撃を受け、少しでも日本及び海外の理解を深めるために参加しています。参加当初は和気あいあいとしたサークルである一方で、ルールを企画も少なく集まっても雑談をするだけの日が多く、もったいないと考えていました。(自分の価値観や信念)
そこで留学生にアンケートを取り、体験したい日本について調査をしました。留学生が期待していたことはガイドブックに載っていない日本の体験でした。早速サークル内で共有し週に一回都内の隠れた名所ツアーを企画しました。最初は隠れた名所が思い浮かばず、皇居や東京タワーなどありきたりのツアーとなっていましたが慣れてくると日本人学生が個別に色々と調べてきてツアーを組み立ててくれるようになりました。(具体的行動・苦難・工夫等)
「日本人なのに知らなかった」「拙い英語なのに興味を持って話を聞いてもらえるのが嬉しい」そんな言葉を同期や後輩からもらった時は嬉しかったです。
このESでは『思考・行動から学んだこと』が足りていません。
最後の一文がただの感想になってしまい、もったいないです。
具体的な行動・苦難・工夫を抽象化し、まとめるとこのような最終文が書けると思います。
『新たな取り組みをすることで、今まで見えていなかったものが見えてきたり、共に成長する仲間とのコミュニケーションが深く取れたりすることができると学べました。』
こんな求める人物像を掲げている企業にこのガクチカを持ってくると、評価が高くなるでしょう!
・主体的に新たな挑戦へ歩みだせる
・現状維持に満足せず、常に向上心がある
・仲間とのコミュニケーションが円滑に取れる
など